国立病院機構八雲病院は道内外から多くの筋ジストロフィー患者が集まり、小児科で医師を務める石川悠加先生はNPPVと呼ばれる鼻マスクを使った人工呼吸の方法を積極的に取り入れていた。筋ジストロフィーは気管切開をして人工呼吸器をつけるのが一般的だったが、会話ができないデメリットがあり、NPPVは問題があるもののきめ細かいケアが可能となっていた。
国立病院機構八雲病院はベテラン医師が集まり治療を行なっており、個人に適したケアを行なっていた。痰を取るカフアシストは石川悠加先生が初めて導入した機械で、2010年4月に医療保険適用が認められた。国立病院機構八雲病院ではよりよい生活を送っていけるかを追求しており、20年間気管切開を行なっていない。